コンベクションヒーター

事務所では設立時から ダッチウエスト エンライトを使用していますが
このリーンバーン方式の4次燃焼システムは ストーブが暖まり巡航運転に入ってからは
すばらしく薪を消費しなく また、1次空気以外の調整は不要で、メンテナンスも掃除以外はほとんど無い
とても優れた薪ストーブです。

それとは別に 昨年、自宅にダッチウエストコンベクションヒーターを設置しました。
コンベクションヒーターはエンライトと違い、キャタリテックコンバスター(触媒)を利用し
2次燃焼を起しています。
触媒とは 自動車の排気ガスをクリーンにするためマフラーの手前に付いている物と同じですね。
触媒は消耗品で、定期的な交換が必要ですので、触媒式ストーブより近年はリーンバーン方式のストーブのほうが売れています。

同じストーブを設置するのも面白くないので、コンベクションヒーターを設置しましたが 使い比べての私の感想は、
コンベクションヒーターのほうが、巡航運転に入るまでの時間(薪の消費)が明らかに少ない。
また、1次燃焼空気の他に 2次燃焼空気量も調整できるので、とてもきめ細かな 燃焼が実現できます。
1次燃焼空気を絞って チョロチョロ焚いても、2次燃焼空気の量を適切に調整すれば、触媒は赤々とし とても暖かいです。

そんな、コンベクションヒーターですが、使用して2ヶ月程、
ダンパーを閉めると極端に火力が落ちる。
1次燃焼空気を最大にしても、全く火力が上がらない。
触媒の温度計も全く上がらない。
2ヶ月で触媒の寿命とも考えにくく、触媒が詰まったとしか考えられない。

意を決して、バラします。

天板を外すと セラミックカバーが見えます。
全体に生えている物は煙が結晶化したものでしょうか?

天板側にはタールがビッシリ。

セラミックのカバーを外すと、触媒が出てきました。
意外ときれいです。

触媒のガスケットの状態が良かったので、触媒をゆっくり引き上げます。
予想どおり。 びっしり。 
これでは煙は通れませんね。

変形しないように 掃除機で吸い取ります。
付着物は灰等ではなく、パリパリの物質です。タールが付着して炭化したような物です。

触媒の下の2次燃焼空気取り入れ口も 大量のススが付いています。
夜中に低温でチョロチョロ焚いていたのが原因かも?

高温でガンガンと焚けば問題ないのでしょうが、
就寝時や外出時はどうしても 温度が下がりがちです。

メンテナンス工具がセットで付属されている事を考えても
おそらく定期的な メンテナンスが必要なんですね?

コンベクションヒーターはきっとマニアックな方向けなストーブですね。
ご自身である程度メンテナンスができる方以外はお勧めできません。

私のように今の快適な自動車がどうも好きになれず、
未だにキャブ車に喜んで乗っているような 変な方には きっと ”お勧め” です。

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